安倍自身もマルチの広告塔に
平成18年9月26日、独断専行の小泉純一郎から安倍晋三内閣に代わって早や5ヵ月。かねてから北朝鮮拉致問題で顔を売っていたからといって首相が“拉致問題”の“本部長”になるべきではない。
総理大臣は、国際的視野にたって外交を推進しなければならない。北朝鮮拉致問題は、ロシアや中国との関係を無視できないのに、拉致を前面に出し過ぎるから、そのテーブルにもつけなかった。もちろん拉致問題は日本の主権を犯された大問題ではあるが、そのために国民全体に不利益を与えてはいけない。
内閣総理大臣安倍晋三の人気は“砂上の楼閣”で、安倍自身の永田町におけるキャリア不足から大臣の起用が危なっかしい。
案の定、家賃のかからない議員会館を事務所としながら、収支報告書には「支出した」と記載していた文部化学大臣の伊吹文明。同じような問題で農水大臣松岡利勝。しかし両者とも「不適切な支出は一切ない」と言い張っているが、このままでは済まないだろう。
また防衛庁長官の久馬章生が大臣室で暴力団員と写真を撮ったり、自民党国対委員長の衛藤征士郎も、“公設第一秘書の田中一三が読むに値しない情報紙を月5万円から20万円で地元建設会社などに購読させて1億円以上の荒稼ぎをしていた”ということについて、衛藤は「秘書の個人ビジネス」とコメントし逃げているが、公設第一秘書は国から年間1,000万円ほどの報酬を貰っているのだから原則として“兼業”は認められない。
また財務大臣尾身幸次が国際会議に「公費」で長女を同行して批判を浴びている。「女性は子ども産む“機械”」などの発言をした柳沢伯夫厚生労働大臣もいる。
こうした閣僚や党の要職にある議員だけでなく、安倍晋三そのものにも“疑惑”が囁かれている。
安倍は靖国神社だけでなく、文鮮明の「統一協会」とも元総理大臣岸信介、同じく福田赳夫から3代にわたって関係を持ちつづけているし、安倍晋三の母である洋子などは、北海道の「真駒内滝野川霊園」の経営母体である「札幌中央公益」の理事として高額な報酬を得て、霊園内には“洋子観音像”まで建立されている。
しかしこのことが表面化しそうになるや、安倍の政策秘書の松永隆を洋子の後任に据えたが、これもいまは辞任している。ちなみにこの霊園のオーナーは道内で3つのゴルフ場を経営していた高橋幸雄で、「たかお観光」と「高雄ビル」という2つの中核企業を倒産させ、その負債総額は1,000億円にのぼる。
そしてここに絡んでくるのが橘田幸俊で、橘田は、あの「住友銀行」が「平和相互銀行」を謀略的に吸収させた立役者の「川崎定徳」社長佐藤茂の子飼の人物で「愛時資」の代表取締役だったが、7,600億円の負債を抱えて倒産している。
安倍は宝石販売会社「グランドキャピタル」の広告塔」にも利用されている。
平成15年7月、まだ官房長官の安倍は、あるパーティーで40人を前に北朝鮮問題などを20分間講演し、記念撮影にも応じた。その後、会員らを首相官邸に案内したという。
この「グランドキャピタル」のトップで元暴力団員の矢吹寿雄は、大阪、大分の警察がその後の平成16年9月16日に“出資法違反”容疑で逮捕している。
安倍も、首相官邸まで会員を案内するほどだから、よほど高額な“講演料”を受け取ったであろうことは想像に難くないが、オッチョコチョイというか軽率のそしりをまぬがれ得まい。
人事に疎い安倍の最たる痛手は、なんといっても前政府税調会長本間正明の“辞任”だろう。
本間が税調会長として始めて総理大臣に提出した“答申”は、選挙の不利になる消費税の見直しには口をつぐみ、経済界には、しっかり配慮されたものになっていた。
その“答申”から1週間もったないころ、本間が、都内の一等地の官舎に“愛人”と同居している、と週刊誌で報道された。これには野党だけでなく、与党側からも厳しい批判が相次いだ。
結果的に本間は辞任に追い込まれたが、本間がひんぱんに通っていた大阪北新地の「桔梗屋(ききょうや)」という高級クラブは、関西財界人だけでなく、企業が役人の接待によく利用する。「キンチョール」で有名な「大日本除虫菊株式会社」の会長の上山や「学生援護会」の井上らがこの店で浮名を流し、ホステスに歯の治療代をくれてやったら、ホステスがハワイに逃げちゃった、なんて話も店内では囁かれていた。
こんな高級クラブに本間が出入りしていたからにはスポンサーがついていたことだろうし、それが財界人であれば、政府税調の“答申”が「経済界に配慮」されているのもうなずける。
予断になるが、この「桔梗屋」は、銀行局長として「住友銀行」と「平和相銀」を合併させた吉田正輝が、まだ近畿財務局長時代に「住友銀行」の“毒まんじゅう”を食わされたクラブで、吉田は銀行局長に就任するや、吸収合併をもくろんだ「住友銀行」の意にそうように「平和相銀」に異例の長期にわたる“検査”を実施し、それを新聞にリークした。
議員宿舎問題では、その宿舎に恋人と同棲していた民主党のアホバカ議員の寺田学もいた。これも週刊誌によるスクープだったが、それから一年間も図々しく同棲をつづけていた。
この議員宿舎は、浮気相手との密会に利用されたり、議員の息子の受験のための勉強部屋だったりすることもあるが“仕置人”自身が体験した事実もある。
今やタレントのハマコーこと浜田幸一の息子で衆議院議員の浜田靖一などは、“詐欺師まがい”の私設秘書の会社を議員宿舎に置かせたことがある。これは“仕置人”らが被害者だったことから浜田靖一あての内容証明郵便による通知書を送ったが、浜田はこれを無視、電話1本
ハガキ1枚よこさなかった。
こんな不埒な議員は浜田靖一など本稿に掲げただけではとどまらず、国民の貴重な税金を食い物にしているのは、京都選出参議院議員の西田吉宏で、昨年9月から“所用による欠席”で国会を休み続けている。この1月までで5ヵ月間も“所用による欠席”をしているのだが議員歳費はもちろん、公設秘書給与だって満額受け取っている。
「西田先生は本当は病気なんですよ。7月の参議院選挙には引退して息子の昌司さんが出馬する予定ですから、それまで休むつもりではないでしょうか」
参議院議員が、“病気”を“所用”として5ヵ月間も休み、議員歳費だけでなく公設秘書給与まで満額受け取っているという、一般の民間企業では通用しないことが永田町では通用している。
選挙民は健康で国会で働ける西田吉宏を選んだわけで、病気の西田吉宏を選んだのではない。 |
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