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“盗作疑惑”の猪瀬直樹が東京都副知事に

 以前六本木でズボンのベルトを振り回して大立回りを演じた副知事浜渦を更迭し、その後“参与”として都庁に呼び戻した石原知事はまたもやコワモテの猪瀬直樹を副知事に任命したのが去る6月27日。


 猪瀬は「国と戦うための仕事がやりやすくなる」と言い、石原は「心強い助っ人が来てくれた」と手離しで喜んでいる。しかし、政府の審議会委員に就いている人間が、副知事の要職を兼ねるのはその中立性に問題があるのだが、猪瀬が副知事に就任したということは、その“権力志向”の強さを端的に物語っている。
 “ジャーナリストは、すべてからくアンチ体制でなければなうない”という青臭い心構えを持ち出すまでもなく、権力者に迎合するべきではなく、常に批判精神を持たなければならない。

 猪瀬の場合「道路関係四公団民営化推進委員会」の委員として“改革”を掲げていたが、体制に取り込まれた中での“改革”など“おためごがし”でしかない。第一、この「委員会」の委員長は「新日鉄」会長の今井敬で、鉄鋼業界の大物。その今井の本音は、どうみても高遠道路凍結で鉄の需要を減らす「委員会」の“改革”より、鉄の需要が増す「道路族議員」の主張に同調したいのは当然。

 それは「委員会」がまとめた“中間報告”に現れている。

 “凍結”の二文字を入れたことを猪瀬は誇らしげにテレビなどで述べていたが、上下分離方式が固定化され、「族議員」と「委員会」の対立は表面的であって、その対立には「驚くほどの同質性がある」と桜井よしこも指摘している。   


2年前“仕置人”が雑誌に書いた記事(11頁)

 “仕置人”は西武の堤清二、義昭を30数年にわたって批判してきた。昭和58年3月には『西武商法 悪の構図』を上梓している。
 猪瀬が『週刊ポスト』で『ミカドの肖像』の連載を始めたのが、昭和60年1月18日号から61年8月1日号まで。
 そして『ミカドの肖像』が単行本として小学館から出版されたのが同年12月。この『ミカドの肖像』で猪瀬は<大宅荘一賞>を受賞した。

 データーマンとして猪瀬の下で取材した池田房雄(「白い血液」などの著者)は
「草野さんの西武商法 悪の構図をぼくが猪瀬さんに渡しました。それがヒントになったのは間違いないです」と断言する。

 しかし猪瀬は『噂の真相』で「図書館で確かめてほしいが“ミカドの肖像”が出るまで西武グループやその総師堤義昭への批判はいっさいタブーで、むしろちょうちん記事のみだった。いまでこそ堤義昭は批判の方が受けるが、当時ではまったくそうでなかった」などと書いている。

 寝言だったら許しもするが、冗談も休み休み言ってもらいたい。しかしこれをヌケヌケと雑誌に書いているのだから、その厚顔無恥は病的でさえある。“仕置人”は猪瀬より10年も前から旧さきがけの武村正義と西武グループとの癒着を書き、『財界展望』、『噂の真相』、『政界往来』などにも西武批判をくり返し、志茂田景樹が推せん文を書いてくれた『小説 早稲田大学の崩壊』という単行本でも、誰が読んでも“西武”とわかる“批判小説”を書いた。こういうものが「図書館にはなかった」とは言わせない。

 また、昨年9月18日付『読売』夕刊で、猪瀬の“盗作疑惑”が報じられている。

 これは、猪瀬が『文学界』に連載していた菊地寛の伝記小説「こころの王国」が、菊地寛の秘書が書いた実録小説に酷似しているというもの。


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